車用コーティング剤は様々な種類のコーティング剤が販売されていますが、その中でもCarZootから不思議な車用コーティング剤「育艶(IKUTSUYA)」が販売されています。
その不思議な理由は、「施工のたびに輝きが増す育てるコーティング剤」という謳い文句で、「施工のたびに輝きと艶と撥水力が増し、美しく汚れにくいボディを実現します」との説明文が記載されています。
また、「帯電防止成分」が配合されているみたいなので、この「育艶(IKUTSUYA)」でコーティングした車は、一般的な簡易コーティング剤と比べて埃や花粉を寄せ付けにくくなっているみたいです。
コーティング剤の容量に対して販売価格は少し高いと感じましたが、本当に「施工のたびに輝きが増す育てるコーティング剤」であれば、非常に面白い車用のコーティング剤なので、早速購入して施工してみたレビューです。
CarZoot「育艶(IKUTSUYA)」車用コーティング剤とは
帯電防止成分配合でホコリや花粉を寄せ付けにくい機能性コーティング
「育艶(IKUTSUYA)」の特徴
- 施工するたびに艶を重ねる新しいコーティング剤
- 撥水性はもちろん、美しく輝くツヤ感を演出
- 帯電防止成分配合でホコリや花粉を寄せ付けにくい機能性コーティング
- 洗車のあとに塗り込むだけで誰でも簡単に施工できるコーティング
- 展示車両やモーターショーでも使用される程の艶・光沢度の強いコーティング
付属している物
「育艶(IKUTSUYA)」には、施工用のマイクロファイバークロスが付属しています。サイズ的には小さいですが、「育艶(IKUTSUYA)」を車のボディに塗り込むには問題無い大きさです。
付属のマイクロファイバークロスの質的には安いタイプのようで、シュアラスターのコーティング剤(ZEROウォーターやZEROプレミアム)に付属してくるマイクロファイバークロスの方が、素材や質感的には断然いいです。
「ガラス系特殊シリコーン」と更に小さなナノ成分「nano+」のW効果により、つや・光沢の向上を実現。
使用方法
- STEP1車の汚れを洗い流す車のボディに付着している汚れを取り除くために、コーティング施工前にしっかりと洗車して下さい。
- STEP2塗り込み用タオルの準備付属のコーティング塗り込み用タオルを、水でぬらせて固く絞ってください。
- STEP3育艶をタオルに吹き付けコーティング塗り込み用タオルに「育艶」を4プッシュ程度吹き付けてください。
- STEP4車のボディに「育艶」を塗り込み洗車後のボディに水気が残った状態で、「育艶」を塗り込んでいきます。
4プッシュで、ボンネット半分くらいに塗り込みできます。
- STEP5拭き上げ「育艶」を塗り込んだら、ムラがなくなるまでしっかりと拭き取ってください。
通常の簡易コーティングと同じように施工したらいいみたいなので、特別難しい事も無いと思います。
実際に「育艶(IKUTSUYA)」を車に施工してみたレビュー
施工前に古いコーティング剤の除去と鉄粉処理、脱脂処理
新しく「育艶(IKUTSUYA)」を施工する前に、古いコーティング剤が車のボディに残っていると効果を実感出来なくなるので、まずは、古いコーティング剤の除去を行いました。
水垢・ピッチタール・鳥フン・虫の死骸・古いコーティングやワックス・ウォータースポットがよく落ちます
カーメイト製「本当によく落ちる水アカシャンプー ダーク&メタリック車用」を使用し、古いコーティング剤を除去。簡単にコーティング剤が落ちるので、新しくコーティング剤を施工するにはいいですよ。
その後、コーティング剤の定着を良くするための下地処理として、車のボディに付着した鉄粉除去処理を粘土クリーナーを使用しました。
ホイールに付着したブレーキダストもスッキリ除去します。
シュアラスターの鉄粉取り粘土クリーナーは、車の鉄粉取りとして定番商品です。気温が低い時期に練り込むのは大変ですが。
その後、ボディの油分を落とすために脱脂処理を行い、「育艶(IKUTSUYA)」施工前の下地処理は完了です。
車のボンネットに「育艶(IKUTSUYA)」を施工
付属のマイクロファイバークロスを濡らしてから固く絞ってから、あえてマイクロファイバークロスに5プッシュさせてから、車のボンネットに「育艶(IKUTSUYA)」を施工。
ちなみに、「育艶(IKUTSUYA)」のボトルからコーティング剤をプッシュさせてみましたが、他社の簡易コーティング剤の出方と比べて、スプレー範囲が狭く量が少ないと感じました。
「育艶(IKUTSUYA)」の塗り込み自体は難しくないのですが、乾いたマイクロファイバークロスで拭き上げていく過程で、正直に言って、艶や光沢が出ている感じがまったくありません。
ちなみに、ボンネットにマスキングテープを貼った写真がありますが、どちらに「育艶(IKUTSUYA)」を施工したか分かりますか?写真だと分かりにくいですが、実際に見てもその差は分かりません。
左側が未施工で、右側が「育艶(IKUTSUYA)」を施工しています。マスキングテープを剥がしても、「育艶(IKUTSUYA)」の塗膜が薄すぎてその効果が分かりずらいです。
ボンネットを見る角度を変えてみても、艶・光沢に変化が見られません。
運転席ドア側に「育艶(IKUTSUYA)」を施工
今度は、運転席ドア側に「育艶(IKUTSUYA)」を施工してみました。ちなみに、リアドア側は未施工です。
少し引いて写真を撮ってみましたが、「育艶(IKUTSUYA)」を施工した部分と未施工部分の違いが分かりません。「育艶(IKUTSUYA)」のプッシュ量が足らないのか、施工方法が間違っているのか疑問に感じてきます。
車のボディ面に薄く入っている洗車キズもしっかり見えているので、コーティング剤の量が足らないのかもしれません。
ルーフ部分に「育艶(IKUTSUYA)」を施工
今度は、ルーフ部分に「育艶(IKUTSUYA)」を施工してみました。敢えて、1部分だけ施工していませんが、どの番号の部分か分かりますか?
①・②・④面は「育艶(IKUTSUYA)」を施工した部分で、③の面は未施工部分です。ここまでくると、コーティング効果に対して半信半疑になってきます。
施工面を触った感触
「育艶(IKUTSUYA)」を施工したボディ面を素手で触ってみましたが、肌がボディ面に引っかかります。何もコーティングがされていない、スッピンボディのようです。一般的な簡易コーティング剤を施工すると、施工面はスルスルと滑る感触になります。
しかし、「育艶(IKUTSUYA)」の場合は、そのような感触がありません。
ボンネット面に3回、「育艶(IKUTSUYA)」を重ね塗りした後、「育艶(IKUTSUYA)」のボトルを置いてみたらまったく滑りません。
ボンネット部分を正面から見ると、どの角度に「育艶(IKUTSUYA)」のスプレーボトルを置いているのか分かりずらいと思うので、サイド側から見るとその角度が分かると思います。
一般的な簡易コーティング剤を施工した場合、この場所よりもまだ上にスプレーボトルを置いても滑っていくのですが。
帯電防止成分配合の効果を確認
「育艶(IKUTSUYA)」を施工した翌日のボンネット面です。薄っすらとホコリが、ボディ面に乗っているのが分かります。一般的な簡易コーティング剤を施工した後でも、翌日になったらこのような状態になる事はあります。
ただ、「育艶(IKUTSUYA)」は帯電防止成分配合を敢えてうたっていたので、その効果に期待していましたが、この結果ならば敢えてその効果記載しなくても。
撥水効果を確認
「育艶(IKUTSUYA)」を施工した撥水効果を確認してみましたが、しっかりと撥水しているのが分かります。
しっかりと「育艶(IKUTSUYA)」を施工した面は撥水しているので、撥水性能に関しては問題ないです。
まとめ
帯電防止成分配合でホコリや花粉を寄せ付けにくい機能性コーティング
今回、CarZootから販売されている車用コーティング剤「育艶(IKUTSUYA)」がを購入し、実際に車に施工してみましたが、今回の結果だけみたら正直なところ期待外れの商品と言えそうです。
「施工のたびに輝きが増す育てるコーティング剤」という謳い文句でしたが、1回施工するだけでは艶や光沢に違いがみられず、実感出来るのは撥水性能だけでした。
ひょっとしたら、施工方法が悪かった可能性もあるので、今度は他メーカーの簡易コーティング剤と比較したレビューをしてみたいと思います。
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