車のボディにキズが入る箇所の定番として、ドアノブ近辺の爪によるスリキズ痕。このドアノブ周りのスリキズに困っている方も多いのでは。特に運転席側は、日常的に手が触れる場所でもあり、鍵がボディに当たってしまう事もあり、一番キズが多い箇所になってしまいます。
このドアノブ付近に出来てしまったスリキズを目立たないようにキズ消しをしたいところです。キズの修復として定番なのがコンパウンドを使用した方法ですが、使い方を間違ってしまうと逆に細かいキズが入ってしまう事もあります。
そこで、コンパウンド程は神経質にならずに車の小キズを消してくれると言われている、シュアラスターの「スピリットクリーナー」を使ってドアノブ周辺に出来てしまった小キズを消せるのか試してみました。
キズの深さなどによっては、手に負えない場合もありますが、爪で摺って出来た小キズ程度なら目立たなくする事は出来ました。そんな、シュアラスター「スピリットクリーナー」で車のどれ位のキズが消せるのか試してみたレビューです。
シュアラスター「スピリットクリーナー」を使用してみたレビュー
車のボディに付いた水アカを落としたり、爪のスリキズ程度なら目立たなくさせたりする事が出来るのが、シュアラスターの「スピリットクリーナー」です。
このシュアラスターの「スピリットクリーナー」は、ブラック・ダークカラーなど濃色車用の「ダーク」と、ホワイト・ライトカラー用の淡色車用の「ライト」があるので、自分の車のボディカラーに合わせて購入するといいです。
付属してくるスポンジ
「スピリットクリーナー」には、施工用のスポンジが付属しています。断面を見ると2層構造になっており、厚みが厚い方が持ち手部分で厚みが薄く目が粗い方が施工面です。
付属スポンジの持ち手部分は、厚みが施工面と比べて若干厚く固いです。
付属してくるスポンジの施工面側は、目が若干粗く柔らかい方です。施工面と持ち手側を間違ってしまわないように。
スピリットクリーナーの使い方
洗車をしてボディの汚れを落としておく
「スピリットクリーナー」を使用する前にしっかりと洗車をして、車のボディに付いている砂や埃を洗い流しておく必要があります。
洗車後のボディに付いた水分を拭き上げる
特に「スピリットクリーナー」を施工する面の水分は、しっかりと拭き上げておく必要があります。水分が残った状態で施工すると、上手く液剤を伸ばせなかったり、逆に液剤が余計なところに垂れてしまったりします。
液剤を付属スポンジに適量取り、施工面に対して縦横に擦る
「スピリットクリーナー」の液剤を付属のスポンジに適量取るのですが、液剤の粘度の問題なのかスポンジ上で液剤が広がって、ボディに付けるさいに液垂れしやすいです。あまり大量にスポンジに滴下させると大変な目に合うので、少しずつ液剤を垂らした方がいいです。
車のボディの気になる水アカや小キズ部分に付属のスポンジを当てて、縦横に擦っていきます。「スピリットクリーナー」には、コンパンドが含まれていますが、粒子自体が細かい為かスポンジを力を込めて摺らなければ、問題になるようなキズは入らないと思います。
一度に広い範囲を施工するのでは無く、1回当り30cm四方に抑えるようにした方がいいです。
液剤が乾いてきたらクロス等でしっかりと拭き取る
液剤が付いたスポンジを縦横に擦っていると、徐々に「スピリットクリーナー」の液剤が乾いてくるので、その部分を綺麗な乾いたマイクロファイバークロス等で拭き上げれば施工自体は完了です。
「スピリットクリーナー」の液剤の拭き残しがあると、後で白い跡になって余計に悲惨な事になるので、しっかりと拭き上げる必要があります。
水アカ落としやキズ消し具合を確認する
「スピリットクリーナー」を施工した後ですが、ドアノブ内側の爪で摺ったような小キズは目立たない程度になりましたが、ドアノブ上部に付いている線キズはまったくと言っていい程消えていない状態です。
たぶんこのキズは、キーホルダーや鍵、指輪などで摺ったキズ痕だと思いますが、このようなキズ痕になってくると、「スピリットクリーナー」で消すのは難しいかもしれません。複数回施工したら多少目立たない位にはなるかもしれませんが、コンパウンドで磨いた方が早いでしょう。
スピリットクリーナーのキズ消し効果の正体
「スピリットクリーナー」には極微細なコンパウンドが含まれていますが、磨いた部分を全体的に慣らすような役目しかないようです。実際にキズが消えているように見えるのは、液剤に含まれるシリコーンがキズの溝に入り込み、キズの溝を埋めているからです。
その為、「スピリットクリーナー」を施工した面に脱脂剤等を使用すると、目立たなくなっていたキズ痕が再度浮き出てくるようになります。
もちろん、極微細なコンパウンドが含まれているので、ボディに付いた水アカを落とす役目はあるので、コーティングやワックスを施工する前の下地処理として使用する分には十分でしょう。
「スピリットクリーナー」で消せない(目立たなく出来ない)キズ痕は、コンパウンドを使用してキズ消しをしておくと、コーティングやワックス施工前の下地処理としてはベストだと思います。
他のボディに「スピリットクリーナー」を施工した例
黒いボディに線キズが入っている状態です。この線キズに「スピリットクリーナー」を施工してどれ位目立たなくなるか、試してみます。
しっかりと線キズの上で「スピリットクリーナー」の液剤を塗布したスポンジを縦横に動かして、液剤が乾いてきたら、しっかりとマイクロファイバークロスで拭き上げてみました。
「スピリットクリーナー」を施工した後の写真ですが、施工前と比べてだいぶ目立たなくはなりました。ただ、全体的には薄っすらと分かる範囲ですが、初めてこの車を見た人には分からない位にはなりました。
ただ、持ち主的にはこの部分に線キズがあった事を知っているので、やはり気にはなる程度です。これ以上を求めるなら、コンパウンドで磨くしかないでしょう。
まとめ
シュアラスターの「スピリットクリーナー」を使用してキズ消しが出来るか試してみましたが、爪で摺った程度のキズ痕なら消せる(目立たなくなる)ようですが、あくまでもキズ痕をシリコーンで埋めているだけなので、本当の意味でのキズ消しとは言えないです。
水アカはしっかりと落としてくれますが、キズ消しに対しては本当に軽い小キズに対してだけ有効だと思います。それでも、コーティングやワックス前の下地処理として、「スピリットクリーナー」を使用するのは有効でしょう。
更新日:2023/01/06
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