台風がきている日に安全の事を考えたら、車を運転しない方がいい事は誰でも分かります。しかし、通勤やどうしても移動しなければならない場合など、車を運転する必要がある事もあります。
台風の日、車を運転しなければならない時に、道路などが普段と大きく違っている事があります。本来なら車を運転する事自体を自粛した方がいいのですが、台風時に車を運転するさいに注意すべき事などです。
台風時に車を運転するさいの注意点
風雨による前方の視界不良
台風がくると、体感した事が無いくらいの風雨に見舞われます。いくら車のワイパーを動かしても、前方視界の確保が出来なくなる事もあります。また、霧雨のような状態で雨が降る事もあり、まるで濃霧の中を運転しているような状態になる事もあります。
まずは、いつもより車のスピードを落とし、まわりの車に自分の存在を知らせるため昼間でもライトを点灯する事は言うまでもありません。自分は前方が見えるからライトを点灯しないと言う事は、非常に危険な運転です。
自己防衛のためにも、台風時に車を運転するさいはライトを点灯させるようにして下さい。
飛来物や倒木などに注意
台風時には色々な物が吹き飛ばされて、所かまわず周りを舞う事はしょっちゅうです。家の瓦や店の看板などなど、とんでもない物が吹き飛ばされてきます。また、強風による街路樹の倒木なども普通に起きるので、特に台風の暴風域に入ったら、それらの物に注意しながら運転する必要があります。
特に車のスピードを出していると、ちょっとした飛来物が当たった衝撃でフロントガラスなどにヒビが入ってしまったりする事もあります。折れた枝なども道路に散乱している事もあり、それを避けられず巻き込んでしまい、車の故障や事故につながる危険性もあります。
台風によって散乱した様々な物をタイヤで踏んでしまい、タイヤがパンクしてしまうという事です。
道路が冠水した事による脱輪・落輪
いつもなら普通に走る事が出来る道路も、台風時には想定以上の雨が降る事により道路に雨水が溢れかえる冠水状態になる事があります。道路に水が溢れかえって冠水状態になると、その深さによってはいつもなら見えている側溝などが見えなくなり、車を脱輪・落輪させてしまう事もあります。
車を脱輪・落輪してしまうと、車に想像以上のダメージを与えてしまいます。場合によっては、真っすぐ走らせる事が困難になるようなダメージが残り、とんでもない修理代が掛かってしまう場合も。
特に狭い路地で他の車と離合するさいには、道路が冠水している状態なら車を停止させ、先に相手に進んで貰うようにした方がいいです。
冠水した道路で車ごと冠水
少しでも冠水している道路を本来なら走行しない方がいいのですが、どうしても走行しないといけない場合、運転している車種にもよりますがギリギリ水深30cm未満までと思っておいて下さい。特に冠水している道路を走行する場合には、スピード自体も10km/h程度まで落とす方が安全です。
冠水している道路で車が止まってしまうのが怖くて、勢いよく走行すると逆に車の下側に水が予想以上に巻き込まれてしまい、エンジンや吸気部、マフラー内に水が入ってしまいエンストして走行不可の状態になってしまいます。
冠水した道路を走行する場合は、スピードを10km/hまで落とし走行するようにした方がいいです。
冠水している道路などは、部分的に水深が深くなっている事もあるので、これ位なら走行出来ると判断して冠水道路に進入していくと、思わず深くなっている事もあります。
突然の停電による信号機の停止
台風によって突然停電する事もあります。地域一体が停電する事で、信号機までも停止する事もあります。そのさいは、周りの車の走行状況などを確認し、走行するようにしなければなりません。
交差点ではどちらが先に進むのか迷う場面も出てきますが、我先に進もうとすると逆に事故を起こす事が考えられます。相手の車に道を譲る位の心の余裕を持って、運転するようにした方がいいです。
橋を走行する場合の横風に注意
台風時に橋を走行する場合は、横風には特に注意して走行する必要があります。橋が架かっている部分は、建物が立っている場所よりも台風の風が抜けやすく、思わぬ突風が吹く事が往々にしてあります。
風速によっては、トラックなども簡単になぎ倒してしまう事もあるので、暴風域に入ったさいに橋を走行する事は非常に危険です。出来れば橋を走行しない方がいいですが、どうしても走行せざるを得ない場合は、走行スピードをいつでも停止出来る程度に落とすようにして下さい。
まとめ
台風時に車を運転する事は、通常時と大きく変わった道路を運転しなければなりません。本来なら車での移動は控えたいところですが、どうしても車を運転しなければならい時は、今回紹介した内容に注意しながら走行して下さい。
最終更新日:2023/03/20
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