ホンダ「ヴェゼル」にドラレコや電装品を取り付ける場合に、電源をどのようにして取るかを考えなくてはなりません。電源を取る方法としてオーソドックスなのは、アクセサリーソケット(シガーソケット)へプラグを差し込んで電源を取る方法です。
ただし、アクセサリーソケットから伸びるケーブルが邪魔くさく、目立たないように取り回すのに苦労します。そこで、ヒューズボックスから電源を取る事で、上手く電源ケーブルを隠しながら取り回す事が出来るようになります。
そこで、ホンダ「ヴェゼル」のヒューズボックスのある場所や常時電源・アクセサリー電源の取り方、ボディーアースを取る場所などを解説します。
2018年マイナーチェンジ後の「ヴェゼル」ですが、マイナーチェンジ前の「ヴェゼル」でも同様だと思いますので、参考にして下さい。
「ヴェゼル」のヒューズボックスがある場所
「ヴェゼル」のヒューズボックスは、運転席の右側のアクセルペダルの上側にあります。車種によっては、ヒューズボックスにアクセスしやすい車種もありますが、「ヴェゼル」の場合はどちらかと言うとアクセスしにくい部類の車種だと思います。
運転席の下から覗き込むと、ヒューズが丸見えになっているヒューズボックスAとヒューズがカバーで覆われているヒューズボックスBがあります。
ドラレコなどの電装品用電源をヒューズボックスから取り出す際に、電源ケーブルの取り回しを考えるとカバーが掛かっていないヒューズボックスAの方から電源を取り出す方が、カバーを加工したりしないで済む分、まだ、お手軽だと思います。
ヒューズボックスAのヒューズ配置
「ヴェゼル」の取り扱い説明書やWEBサイトで閲覧出来る取扱説明書に、ヒューズ装備や容量などは記載されています。その中から実際に常時供給用電源やアクセサリー電源など、必要とするヒューズから電源を確保しなければなりません。
常時供給用電源は、「ヴェゼル」のエンジンを切っても常に電源供給される電源の事で、「ヴェゼル」のエンジンを掛けるSTARTボタンを押したさいに、電源供給されるのがアクセサリー電源です。
エンジンのON/OFFに関係無く常に電源を確保するなら、3番の「Honda スマートキーシステム」から常時供給用電源を取るといいです。36番のアクセサリーソケット(フロントコンソール)からアクセサリー電源を取るのが最適かと。
ヒューズボックスA内の左上が1番となり、下が2番に対応しており1列が7番までとなっています。8番は、左から2列目の一番上のヒューズとなっています。ヒューズボックスの場所が分かったら、次にこのヒューズボックスから目的の電源を取る方法になります。
ちなみに、「ヴェゼル」のヒューズで使用されているのは、「低背」タイプのヒューズです。
「ヴェゼル」のヒューズボックスから電源を取る方法
ヒューズ自体から電源を取る方法
ヒューズボックス内に挿し込んであるヒューズの場所に、上記ヒューズ電源を挿し込んで電源を取る方法がお手軽で簡単です。ヒューズには、5A/10A/15A/20Aなど容量に違いがありますが、フリータイプの電源ヒューズを使用する事で、自由度が高い電源取り出しが出来ます。
電源を取り出したいヒューズをヒューズボックスから引き抜き、ヒューズ電源と差し替えます。ヒューズ電源のヒューズホルダーに、引き抜いたヒューズを挿し込む事で該当アンペア数までの電装品を接続する事が出来るようになります。
「ヴェゼル」のヒューズボックス内のヒューズ電源を取り付けた状態です。左側の赤丸は3番の「Honda スマートキーシステム」から常時供給用電源、右側の赤丸は36番のアクセサリーソケット(フロントコンソール)からアクセサリー電源を取り出すようにしています。
ちなみに、3番のヒューズは左側がーで右側が+となっています。逆に36番のヒューズは左側が+で右側がーとなっています。
ただ、このヒューズ電源の挿し込み端子が少し緩い事があるので、差し込んでみて手で触って緩いようだと、走行中の振動や電源ケーブルの取り回し時など、思わぬタイミングでヒューズボックスから抜けたりする事があるかもしれません。
そのような場合は、絶縁テープ等で抜けないようにしておく等の工夫をしないといけないです。
「ヴェゼル」用の分岐オプションカプラーを使用して電源を取る方法
「ヴェゼル」のヒューズボックスAの部分には、オプションカプラーを挿し込む箇所があります。このオプションカプラーを利用して目的の電源を取る方法があります。
分岐オプションカプラーから取り出せる電源として、
- 常時電源
- アクセサリー電源(ACC)
- イルミネーション電源
- IG2電源
- ドアアース(ルームランプに連動して点灯させることが可能です)
となっています。
ギボシ端子部分は、2本接続が出来るようになっているダブルギボシ端子になっているので、同時に複数の電源を取るのに大変便利です。
また、接続端子の配線事に電源の識別マークが付いているので、一目でどの配線か分かるようになっているので、後からどの電源配線だったかに悩む心配もありません。
この分岐オプションカプラーをヒューズボックスのオプションカプラーの部分に挿し込むだけなので、非常に簡単に目的の電源を取る事が出来るようになります。後は、付属してくるヒューズをヒューズボックスの2番に挿し込めばいいだけです。
ヒューズ電源と違って+とーに注意したりする事も無く、配線自体もすっきりしているので非常にオススメです。
分岐オプションカプラーを接続したら、後は目的の電源配線を接続して、運転の邪魔にならないように配線の取り回しをするだけなので、「ヴェゼル」にドラレコやその他電装品をいくつか接続する予定なら、分岐オプションカプラーを使用する方が簡単で後からも楽です。
ボディーアース(マイナスアース)を取る場所
「ヴェゼル」のボディーアース(マイナスアース)を取る場所は色々ありますが、ヒューズボックス側で取ろうと考えるなら、給油開閉・ボンネット開閉レバーのあるカバー部分を外した場所の赤丸の部分が最適だと思います。
ヒューズボックスまでの距離も近く、電源ケーブルを束ねて置いておけるスペースもあり、カバーが被さる事でケーブル自体も見えなくなります。上手くこのスペースを活用したら、余ったケーブル類の収納、ボディーアースの確保が同時に出来ます。
まとめ
ドラレコや電装品を車に取り付けたい場合に電源をどこから取り出してくるかを考えないといけませんが、その方法としてカーナビへ接続している電源やアクセサリーソケット、ヒューズボックスなどから電源を取る方法があります。
ただ「ヴェゼル」の場合、カーナビに接続している電源から取り出そうとすると、カーナビ自体を取り外すまでの工程が結構大変で、頻繁に電源配線へアクセスするには手間が掛かり過ぎるので、ヒューズボックスから電源を取る方が簡単です。
ヒューズボックスから電源を取る方法もいくつかありますが、一番簡単なのは「ヴェゼル」用の分岐オプションカプラーを使用して電源を取る方法が手軽で後々も楽です。
ちなみに、「ヴェゼル」用となっていますが、フィット(GK3)、フィットハイブリッド(GP5)、グレイス、シャトルフリード、フリードプラス(GB5・6)、フリードハイブリッド(GB7・8)でも同様に使用出来るみたいです。
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最終更新日:2024/02/29
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