車を運転していたら、突然、冷却水温の異常を知らせるHランプが点滅・点灯したら…
水温計が異常を示しているので、車を走行中にオーバーヒートが発生する可能性が出てきます。
こうなると、突然の事なので慌ててパニックになってしまうのではないでしょうか?
車を運転している以上は、どんなトラブルにも冷静に、対応出来るようにしておくべきですが、最近では頻繁に発生する事が無いトラブルなので、水温計(H)ランプが点滅・点灯した場合はどのように対処すべきか知っておく必要があります。
そこで、車の水温計(H)ランプが点滅・点灯した原因と対処方法を解説します。
車の水温計(H)ランプが点滅・点灯した原因
車のスピードメーターなどがあるところに表示される赤色の水温計(H)異常である警告灯があります。エンジンで冷却関係の不具合があると、走行中にこの水温計(H)ランプが点滅して冷却水温に異常がある事をドライバーに知らせてくれます。
エンジンの高熱を冷却装置が冷却水を循環させて、エンジンが一定の温度以上にならないようにしているのですが、この冷却装置や冷却水に異常が発生すると、上手くエンジンの冷却が出来なくなりオーバーヒート状態になります。
水温計(H)ランプの点滅状態がしばらく続くと、今度は水温計(H)ランプが点灯状態に変わります。こうなると、エンジンがオーバーヒートを起こし、エンジンが停止したり、ボンネットから煙が出てきたりする状態になります。
では、どうしてこのような状態になるのか、原因を考える必要があります。
冷却水の量が少なくなっているのが原因の場合
冷却水は、高温になっているエンジンの温度を下げるために、ホースからウォーターポンプ、ラジエーター本体を循環しています。
これら冷却装置部品の中でも、ゴムで出来ているホース類は経年劣化しやすく、亀裂が入ったり破損すると、その部分から大事な冷却水が漏れ出る事で上手く冷却水の循環が出来なくなり、冷却水温が想定以上に上がり、車の水温計(H)ランプが点滅・点灯する原因となります。
ウォーターポンプ故障が原因の場合
ウォーターポンプは、冷却水を循環させるための大事な部品で、車のエンジンを冷やすための冷却水を循環させるための装置です。このウォーターポンプも経年劣化すると、シャフト部分のシールが劣化し冷却水が漏れる原因になります。
もちろん、この事が原因で冷却水温が上昇し、車の水温計(H)ランプが点滅・点滅する原因となります。
冷却用の電動ファンの異常が原因の場合
車が停車していたり、低速走行している時は、冷却水の水温を下げる役目のラジエーターを風を当てる事が出来ないため、冷却水の水温を下げる事が出来なくなります。
そこで、ラジエーターの後ろに付いている冷却用電動ファンを回転させ、人工的に風を作り出してラジエーターを冷やす事で、高温になった冷却水温を下げる役目をしています。
この冷却用電動ファンが故障してしまうと、停車時や低速走行時にラジエーターを冷やすことが出来なくなってしまうので、冷却水温が上昇し水温計(H)ランプが点滅・点灯する原因となります。
サーモスタットが故障しているのが原因の場合
サーモスタットは、車の冷却水の調節を行っている装置です。
このサーモスタットが故障すると、エンジンに冷却水がまったく流れなくなったり、冷却水の量が一定以上流れなくなる事で冷却水温が上昇し、水温計(H)ランプが点滅・点灯する原因となります。
車の水温計(H)ランプが点滅・点灯した場合の対処方法
車を走行中、実際に水温計(H)ランプが点滅・点灯したらどうしたらいいでしょうか?
走行中に水温計(H)ランプが点滅・点灯したら、速やかに安全に停車出来るところを見つけ、車を停車する必要があります。
高速走行中に水温計(H)ランプが点滅・点灯したら、速度を落としエンジン回転数を下げながら、安全に停車出来るところを探して下さい。
車を安全に停車出来たら、車のボンネットを開けてラジエーターのサブタンクに入っている冷却水の量を確認して下さい。
冷却水の量が減少していた場合
先程、上述した冷却装置関連の部品に、異常がある可能性があります。
- 冷却水の循環に使用するホース類に亀裂が入り、冷却水が漏れている
- ウォーターポンプシャフト部分のシールが劣化し、冷却水が漏れている
これらが原因で、冷却水が漏れて冷却水温が上がっている事が疑われます。
この場合、エンジンを冷却させてから、冷却水を補充する事で応急処置的に対処する事が出来ます。
一応、応急的処置なので出来ればすぐに、ディーラーや自動車整備工場で点検修理をしてもらった方がいいです。
ラジエーターの冷却ファンが回転していない場合
車を停車させてボンネットを開けて、ラジエーター後部に付いている冷却用電動ファンが回転していない場合は、冷却用電動ファンの故障が疑われます。
出来ればすぐに、ディーラーや自動車整備工場で点検修理をしてもらった方がいいです。
冷却水の量に問題ないなら暖房全開で対処する
冷却水の量に問題が無いなら、暖房全開をする事で冷却水温の上昇を抑える事が出来ます。
理由としては、車の暖房はエンジンからの冷却水を利用して、温める仕組みになっています。
車の中に、暖房用のラジエーターが備わっていると考えれば、分かりやすいと思います。
手を当てると通常の暖房の熱さとは違う位です。
一時的な対処方法なので、出来ればすぐにディーラーや自動車整備工場で点検修理をしてもらった方がいいです。
車の警告灯の色で重要度が判別出来る
一応、車のスピードメーター周りに表示される警告灯の色で、同じ異常を知らせる中でも緊急性が分かります。
- 緑色の警告灯が表示・・・安全
- 黄色の警告灯が表示・・・注意
- 赤色の警告灯が表示・・・危険
まさに、道路にある信号と同じですので、覚えておくといいです。
まとめ
車を運転していたら、突然、冷却水温の異常を知らせるHランプが点滅・点灯したら、水温計が異常を示しているので、車を走行中にオーバーヒートが発生する可能性が出てきます。
そこで、今回解説した車の水温計(H)ランプが点滅・点灯した原因と対処を思い出してみて下さい。
対処方法は一時的なので、出来ればすぐにディーラーや自動車整備工場で点検修理をしてもらった方がいいです。
更新日:2023/01/04
コメント