車メーカーは、燃費向上に役立つ技術を車に搭載させていますが、そのなかでも「アイドリングストップ機能」は多くの車種に搭載されている機能です。アイドリングストップの効果は、信号待ちなどのあいだにエンジンを自動で停止させる事で、燃料節約と排出ガス削減につながります。
ただし、一時停止する場面や交差点内などアイドリングストップして欲しくない場面もあります。アイドリングストップの効果や機能搭載による弊害、アイドリングストップ機能を有効的にOFFにする方法などを解説します。
アイドリングストップの効果
車が信号待ちなどで停車した場合に、特定の条件下でエンジンを自動で停止(アイドリングストップ)させることにより、燃料の節約や排出ガス削減されます。信号待ちなど1回の停車で5秒以上、アイドリングストップを行う事で燃料節約につながります。
参考記事 ECCJ省エネルギーセンター
このように考えると赤信号での停止時にエンジンを自動で停止してくれる、アイドリングストップ機能を搭載した車は燃費向上につながっています。ただし、この自動でアイドリングストップをしてくれる機能が、逆にドライバーの運転操作に困った問題を引き起こしてもいます。
自動アイドリングストップ機能搭載による弊害
アイドリングストップ機能のための機器類が高額
省燃費のためのアイドリングストップ機能ですが、その機能を搭載しているために機器類が高額になってしまっています。特に消耗品と考えられているバッテリーなどは、その最たる物です。
アイドリングストップ用のバッテリーは、通常のバッテリーに比べて高額になっているので、バッテリー交換時にその価格にビックリする事もあります。
車が完全停止する前にアイドリングストップ(エンジン停止)
車が信号待ちなどで完全停止してから、アイドリングストップのためにエンジン停止をするのならいいのですが、ブレーキを掛けて超低速になった瞬間にエンジン停止してしまう事があります。
まず、エンジン停止直前にブレーキの利き具合が変わってしまう感触(スッっとブレーキが抜けたような感じ)になるのが、非常に気持ち悪いところです。
右折車両を避けるスペースが無く、仕方なく停止する場面や左折時に巻き込み確認を低速でしている時などで、エンジンが停止してしまう時など非常にもどかしく感じてしまう場面があります。
エンジン停止からの再始動でワンテンポ動作が遅れる
アイドリングストップからエンジン再始動をするためには、ブレーキを強く踏んだりアクセルを踏んだりして、エンジンを再始動させる必要がありますが、どうしてもその動作のためにワンテンポ遅れた発進になってしまいます。
特に右折レーンで交差点内でアイドリングストップした状態になると、すぐに発進出来ないのは怖くなってしまうので直ぐに停止したエンジンを再始動させてしまう事があります。
このようにアイドリングストップをさせたい時や、車が停止しそうな場面でもアイドリングストップしないようにする方法はもちろんあります。
アイドリングストップ機能をOFFにする
アイドリングストップOFFボタンを押す
アイドリングストップ機能搭載の車には、この機能をOFFにするボタンが付いています。このアイドリングストップOFFボタンを押す事で、赤信号などで車が停止しても自動でエンジン停止をしなくなります。
ただ、このアイドリングストップOFFボタンが付いている場所が問題で、車によってそのボタンが付いている場所は変わりますが、ほとんどの車で必ず目視して押さないといけない場所に取り付けられています。
指先の感覚だけでアイドリングストップOFFにしたり出来ないので、一々このボタンを見て押すという行動が非常に面倒に感じるところです。一時的にOFFにしたいだけなので、再度ONにするためには車が停止した後にボタンを押す操作をしなければなりません。
ちょこちょこ、このアイドリングストップ機能ON/OFFを切り替えるのも面倒なので、もう少しメーカーもこのボタンを付ける場所を考えてくれると便利に使えるようになるのですが。
昔のAT車のシフトレバーには、O/D(オーバードライブ)ボタンが付いていました。という事は、同じようにシフトレバー部分に、アイドリングストップのON/OFFボタンが付いていると便利だと思うのですが。
ただ、今まではアイドリングストップのON/OFFをボタンで切り替えていましたが、最近では他の方法で切り替えるようにしています。
シフトレバーをSレンジに入れる
最近、気付いたのですが(知っている人もいると思いますが)シフトレバーをDからSに入れておくと、アイドリングストップが働きません。そこで、車が停止しそうだけどアイドリングストップをさせたく無い場面では、前もってSレンジに入れるようにします。
こうする事で、ワンテンポ動作が遅れる事も無く、レバー操作だけでアイドリング機能をOFFに出来るので、手元を見る必要も無く安全にアイドリング機能のON/OFFを切り替える事が出来ます。
アイドリングストップさせたい時はDレンジで停止し、アイドリングストップさせたく無い時はSレンジで停止後、Dレンジに入れるといいです。
まとめ
アイドリングストップ機能は、低燃費に一役買ってくれていますが、その機能をOFFにした場面も多々あります。一々、アイドリングストップOFFボタンを押して一時的にOFFにするのも面倒なので、シフトレバーのレンジでもOFFにする事が出来る事を覚えておくといいです。
最終更新日:2023/03/20
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