車のエンジンルームや車体の隙間に、小動物が入り込んでしまうのは割りと聞く話です。
特に多いのが、冬場に野良猫がエンジンを止めて間もないエンジンルームに、潜り込んで大事になったり。
しかし、自分が今から10年以上前に経験した事は、車のエンジンルームに野良猫が潜り込んでいた話ではありません。
逆に、「どうしてそんな生き物が!」と驚くような生き物です。
山の中や海辺などでは無く、市街地の中心部にある青空駐車場で起こった実際にあった話です。
場所は市街地中心部の駐車場
市街地繁華街にある青空駐車場。
その駐車場は、市街地の中心部にありましたが、隣接して廃れた空き家があり、周りはビルに囲まれているような場所でした。
100台程駐車出来る広さの駐車場で、昼と夜では利用客がまったく違い、特に夜は水商売の女性や繁華街に飲みに来た人が利用するような場所でした。
そんな、駐車場を利用する車の誘導のバイトをしていた頃、自分の車を駐車場の枠線内に止め車誘導のため周りを見回していました。
昼間だったので、夜と比べて利用している客も少なく、駐車場内が広々と見えるような状態でした。
ふと、自分の停めた車の周りに視線を移すと、アスファルト上を何か動いているではありませんか!
その動きは、「ニョロニョロ」という言葉が、ピッタリと当てはまるような動物でした。
たぶん、もうお分かりだと思いますが、その動物は「ヘビ」でした。
少し遠めからだったので、正確な大きさはその時は分かりませんでしたが、大体1m程はあったと思います。
その「ヘビ」がアスファルトの上を移動しながら、自分の車の下へ移動していきました。
そのまま通り過ぎて、別の所へ移動するかと思い、じっと自分の車の方を凝視していましたが、5分経っても10分経ってもその姿が見つかりません。
心の中で「うわぁ」と言う声が。
これひょっとして、自分の車の下回りに「ヘビ」がいるのでは?と言う嫌な予感が。
自分の車に近づき、車の下を覗いてみても「ヘビ」の姿は見当たりません。
ひょっとして、車のドライブシャフトにでも絡みついているのでは?と思い見てみても見当たりません。
これは、エンジンルームの中かと思い、エンジンルームをパッと見ても肝心の「ヘビ」が見当たらない状態でした。
これは、ひょっとしたら見間違いかと思い、駐車場内を恐る恐る車を走らせ、他の誘導仲間に見てもらっていましたが、「ヘビ」が車を走らせている間に落ちてくる事もありませんでした。
走らせていた車を止めて、もう一度エンジンルームをしっかりと見てみると。
「ヘビ」発見!
車のエンジンルーム内にヘビがいた
「ヘビ」は、木の枝などに巻き付いたりしますが、エンジンルーム内にも巻き付いた状態でいました。
他の小動物などと比べて厄介なところは、本体を揺すって振動を与えてもビックリして出ていかないところ。
ファンベルト等の駆動する部分にいたら、悲惨な目に有っていたところでした。
2人掛かりで、30分程掛けて棒などを使を使いついたりしながら、エンジンルーム内から払い落とす事に何とか成功。
ゴミ拾い用のはさみを使って、恐る恐る「ヘビ」を掴み、隣接した廃墟の方へ。
どうして、こんな繁華街で「ヘビ」と遭遇するのかと思いましたが、駐車場が隣接した空き家が廃墟となっていたので、そこに生息していたのかもしれません。
まとめ
車のエンジンルーム内や車体の隙間に、小動物が入り込んでしまうのは割りと聞く話です。
自分のように、エンジンルーム内に「ヘビ」が潜り込む事は非常に稀な事ですが、野良猫が潜り込む事はあります。
特に、野良猫が多い地域では、車のエンジンを掛ける前に軽く車を揺すったり、傷を付けない程度の力で振動を与えてあげると、悲惨な事への予防策になるのでは。
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