車のエンジンを掛けると、いつもとは違う「キュルキュルキュル」という音が、エンジンルームの中から聞こえるような経験をしたことがある方もいるのでは。
また、この甲高い音をさせながら走っている車に遭遇した経験もあるのでは。
この甲高い「キュルキュルキュル」といった音は、車のエンジンに使われているベルトがなんらかの原因によって緩んでしまい、空回りしていることで起こっています。
車の点検時に、ファンベルトやVベルトと呼ばれるベルトを新品に交換したばかりという方もいると思いますが、この「ベルト鳴き」という現象は新品に交換したから鳴らないという事では無く、普通に車に乗る機会があれば誰にでも起こりうる可能性があります。
そこで、車のベルト鳴きの原因として考えられる事や、それらについての対処方法について解説します。
エンジンのベルト鳴きの原因と対処方法
- ベルトの経年劣化が原因
- ベルトの張力不足(緩み)が原因
- ベルト以外の補器類の不具合が原因
一般的に車のエンジン以外の補機類(オルターネーター・ウォーターポンプ・パワーステアリング・エアコン・冷却ファン等)を駆動させるためのベルトで、車種により1~3本で補機類を駆動させているのがファンベルト・Vベルトの役目です。
まずは、エンジンルームを覗いてベルトを目視し、ベルトの劣化具合や実際にベルトの張り具合を触って確認してみるといいです。
ベルトの経年劣化が原因の場合
ファンベルト等はゴム製である事が多く、時間の経過や摩擦熱によってこのベルトが硬化し、プーリー(滑車)との間でベルトが滑ってベルト鳴きが発生します。
このベルトが経年劣化で硬化し、ベルト鳴きを発生させている原因がもっとも多いです。
このベルトの劣化した事によるベルト鳴きの状態で放って置くと、突然このベルトが切れてしまう事もあります。
このベルトは車のエンジン以外の補器類(オルターネーター・ウォーターポンプ・パワーステアリング・エアコン・冷却ファン等)を駆動させているので、ベルトが切れてしまうと車は正常に動かなくなります。
後述しますが、このベルトが硬化する事によって、補機類のプーリーにダメージを与え、補機類自体の故障へと繋がる事もあります。
経年劣化したベルトが原因で起こるベルト鳴きの場合、一時的にベルト鳴き止めスプレーをする事で「キュルキュル」と鳴るベルト鳴きを解消する事は出来ます。
ゴムベルトに付着した汚れを落とし、劣化や硬化を防止します。
成分:特殊ポリマー、石油系溶剤 内容量:70ml
一時的にベルト鳴きが収まるだけなので、なるべく早目にディーラーや自動車整備工場で点検してもらう事をオススメします。
ベルトの張力不足(緩み)が原因の場合
ベルトの張力不足が原因で、「キュルキュル」とベルト鳴きをする事があります。先程の経年劣化によって、ベルトが伸びたり摩耗する事でベルトの張力不足(緩み)が発生する事があります。
ベルトはテンショナーという張りを調整する装置を使い、適正な張りを持たせる事で補機類のプーリーを駆動させています。このテンショナーを調整する事で、ベルトの張力を調整する事が出来ます。
新品のベルトに交換して、しばらくしてからベルト鳴きする場合には、再度、テンショナーを調整する事でベルト鳴きは解消します。しかし、新品のベルトでは無い場合には早目にディーラーや自動車整備工場で新品のベルトへ交換してもらう事をオススメします。
ベルト以外の補機類が不具合を起こしているのが原因の場合
ベルトで駆動する補機類が故障など不具合を起こす事が原因で、ベルト鳴きをする事もあります。
先程までのベルトの劣化や張り不足(緩み)がベルト鳴きの原因で無い場合は、補機類のプーリー(滑車)や補機類自体が故障してロックした状態になり、ベルトとプーリーの間で強烈な摩擦が起こりベルト鳴きをしている場合があります。
最初の方で出てきた、ベルト鳴き止めスプレーをしてもベルト鳴きが止まらないような場合、無理なテンションが補機類自体へ掛かっている事もあるので、直ぐにでもディーラーや自動車整備工場で点検・修理してもらって下さい。
そのまま何もせず車に乗っていると、逆に補機類交換などお金が掛かってしまう事になります。
まとめ
ゴムベルトに付着した汚れを落とし、劣化や硬化を防止します。
成分:特殊ポリマー、石油系溶剤 内容量:70ml
車のエンジンを掛けた時に「キュルキュル」と音がしてくる場合、エンジンルーム内のベルト(ファンベルト・Vベルト)が鳴いている、いわゆるベルト鳴きをしている状態です。
- ベルトの経年劣化が原因
- ベルトの張力不足(緩み)が原因
- ベルト以外の補器類の不具合が原因
ベルト鳴きの原因は主に上記3つありますが、この記事を見ている時点で自分でどうにか直せるレベルの方では無いはずなので、早急にディーラーや自動車工場で点検・修理してもらう事をオススメします。
最終更新日:2022/12/15
コメント